シングルマザー、当時1歳半の娘に離婚と別居を伝えたら理解された話

こんばんは。シングルマザー1年生のYuitunです。

こちらでは、前の記事に少しだけ記載した、当時1歳半だった娘に離婚や別居の状況を説明したときのことを記載します。

別居は少しずつ進めていきました

細々とした荷物はコツコツ実家に移す

離婚の覚悟を決め、最初の避難先に実家を選び、親の了解をもらったあとから、実家へ泊まりに行くたびに、衣類など手持ちできるものを選んでは、少しずつ自分と娘の荷物を運んでいました。

このとき、すでに夫との話し合いもそれなりに進み、自宅マンションを売りに出すことが決定。この日までにマンションを空にして引き渡す、という日程も決まり、夫の荷物は全て引き上げてもらいました。引き渡し前の最後の1週間はほとんどモノがない中でしたが、自分と娘だけで最後の自宅生活を楽しみました。実家からはおよそ1時間の距離。引っ越しを終えたら、ほとんど訪れることはないだろうと思いました。

最後にこの家での楽しかった思い出を残したい。そう考えた私は、自宅の周りにある楽しそうな施設や公園で娘と二人でとにかく思いっきり遊びました。

引越し業者の見積もりも取り、家財道具のリサイクル業者へも連絡し、1週間はしっかり楽しんで、家を空にするという予定でした。

マイホームから運び出されていく荷物

家具家電のリサイクル会社さんに引き渡したものは多岐にわたります。

カップボードや冷蔵庫、洗濯機はもちろん、テーブル、ベッド、不要になった布団などなど。これらをすべて売ると決め、その日のうちに持っていってもらいました。また、引越し業者はその翌日に来てもらいました。最後に残ったダンボールや、実家にほしいと言われたテレビ、棚などを運んでもらいました。

このとき、娘はとても不思議そうな顔をしていました。次々に持ち出されていく自分たちのものだと思っていたものたち。自分の知っている景色が、どんどんなにもない空間に変わっていく。「わたしたちのおうちなのに、なんで知らないお兄さんたちがこんなに色々持っていってしまうんだろう」と、今となってはそう考えていたのかなと想像します。

ぐずぐず、ベッタリになった娘

引っ越しの翌日から、1歳半だった娘は今までになくグズグズするようになりました。今までは後追いや夜泣きなどもほとんどなく、不思議なほどにいい子だったのですが・・・。この日から常に足元にべったり、事あるごとに抱っこしてほしいと言ったり、私がトイレに行くだけでも『イヤ!』と泣いたりするようになったのです。

当時は発語も多くない1歳半という年齢、自分のことを表現することも難しかったと思います。私も、なぜ急にこんなにベッタリになったのか?と不思議に思えて、3日ほどたって、そういえば、と思い立ちました。

今回の引っ越しや環境が変わるということについて、娘には何一つ説明していなかったのです。

娘は分かっていないかもとはいえ、説明も何もしていない。

1歳半の理解力を、侮っていたようです。子供は本当によく見ていました。

その日の夕方にしばらく考え、寝かしつけのときに娘に話をしました。

私:娘ちゃん、この前知らないお兄さんたちが色々と荷物を運んでいったでしょう?
娘:うん
私:あそこはもう、娘ちゃんのおうちではなくなっちゃったんだ
娘:うん
私:これからは、いっぱいお泊りしてきたばぁばのおうちが、娘ちゃんとママのおうちにもなるんだよ
娘:うん
私:たくさん楽しいことがあったお家とお別れするのは寂しいけど、ちゃんと楽しかったこと覚えてるから大丈夫だよね
娘:おうち
私:ごめんね。ばぁばのお家はすき?
娘:うん
私:これからは、このばぁばと娘ちゃんとママのおうちで、みんなでもっとたくさん楽しいことしようね。いいかな?
娘:うん
私:聞いてくれてありがとう。娘ちゃんのこと、ママもじいじもばぁばも大好きだよ。おやすみ。

こうやってお話をした直後、娘はすぐに寝ました。そして、不思議なことに、この話をした次の日からは、嘘のようにグズグズが落ち着いて、今まで通りに元気いっぱいの娘になりました。

親が思う以上に、子供は賢いし、色んなものを見ているんだなと改めて感じました。

特に乳幼児期のこどもは、世界の殆どを親が占めている

親である私達には、家族、友人、知り合い、同僚など、いままで生きてきた人生での人間関係や拠り所が、ある程度ありますよね。ですが、まだ生まれてから1年ちょっとしか経っていなかった娘の世界はもっともっと狭く、私や母などの『家族』くらいしかない。

子どもの世界は、親がほとんどを占めています。

そんな親の環境が大きく変わる『離婚』や『別居・引っ越し』は、子どもにとってものすごく大きな出来事だったのだろうと、今なら想像できます。

こんな事もわからなかったのか、と落ち込むこともありましたが、それはそれ。その事に気づいてどのように子どもに接するかのほうが大切だと切り替え、その後の日々を全力で娘と楽しむ方向に舵を切りました。

相手を子どもだからと決めつけず一人の人間として見つめ、しっかりと向き合う。とても大事なのに、見落としがちで、難しいことなんだと思います。

今や絶賛イヤイヤ期真っ只中の娘ですが、絶対に理由があると思い、きちんと考えて、見つめて、話をして少しずつ理解を深められたらと思います。

もちろん、イヤイヤされつづけてイライラする事もあります(笑)

うまく付き合っていけるように、複数視点をもって努力したいと思います。

本日もありがとうございました!

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